私たちのチームは11人のフロントエンドエンジニアで構成されていて、今年は皆在宅勤務をしていました。リモート環境に移行した直後からコミュニケーションの方法には悩まされ試行錯誤してきたので、ここらでふりかえってみようと思います。

今回のふりかえりでは、明示的に取り組んでいるコミュニケーションを紹介し(暗黙的にしているコミュニケーションは今回のふりかえりの対象外とし)、その内容について

  • 会話のラリーを目的とした双方向の場か ⇔ 情報伝達などを目的とした単方向の場か
  • 比較的雑談が多いか ⇔ 比較的業務的な話題が多いか
  • 全員集まることが少ない ⇔ 全員集まることが多い

という3つの軸で主観的なポイント付けをしてみようと思います。

Weekly Sync

  • 30分/週
  • 近い将来にやる案件の共有・把握
  • 直近のリリース内容の確認
  • チケットのステータス更新確認、Merge済みブランチの掃除等の事務ワーク

Weekly Sync

Daily Sync

  • チームメンバーの業務が比較的区切れる17:00~17:15開催
  • 月、火、木の週3回
    • 水曜はWeekly Syncがあるためスキップ、金曜は予定被りのためスキップ
  • その日やったこと、困っていることの共有
  • 余った時間で雑談(余りがち)

Daily Sync

Battleground

  • 1時間/週
  • 技術相談をする場
  • Slack channelに話したいトピックを随時記入しており、それについて話す場
  • 最近方向性をシフトして、ふりかえりと技術相談を交互開催するよう変更

Battleground

Happy Hour

  • 30分/週
  • 完全雑談時間
  • ランダムでDJ担当を決めてBGMを流す

Happyhour

モブワーク

  • 2時間/週
  • モブプロの時間として始めたが、今では「プログラミング」以外のことをよくする
    • モブレビュー、勉強会、臨時のふりかえりなど
  • モブワークバックログをTrelloを使ってカンバン化
    • レーンは Idea, Ready, Doing, Done
    • モブワーク開始時にReadyに入っているものの中から選んで実施

Mobwork

Daily勉強会(廃止済み)

  • 30分/週3回
  • TypeScript導入直後に勉強会をするためにスタート
  • 1ヶ月くらい継続しTSの話題が一区切りした後は日替わりでいろんなネタを持ち寄り
  • 更に1ヶ月くらい経過した頃ネタが尽きたので廃止
  • 代わりに、勉強会したいネタが生まれたら臨時開催 or モブワークで実施する方針に

Daily勉強会

いきぬき会

  • 2週間に1回、業務後開催
  • だいたい2時間程度、ながれ解散
  • 2週に1度プロダクトのリリースがあり、その後に開催することが多い
  • 雑談、ゲーム、何でもOK
  • 最近はボードゲームアリーナで遊ぶことが多め

いきぬき会

Slack雑談Channel

  • 各自が雑談用Channelを持っている
  • 社内Twitterとして運用している人もいるし、猫写真Botと化している人もいるし、放置の人もいる
  • 雑談用Channelは全員作っているが、運用してもしなくてもいい、人のも見ても見なくてもいい
  • 業務用のチームChannelもあるので、そちらで業務の話題の合間に雑談していることも多い
    • 先日チームChannelでAmong Usの募集をしていたくらい雑

雑談Channel

まとめ

分布で見てみるとこんな感じになりました。円の大きさは「参加率」の大小です。

分布

意図せず万遍なく分布されました。万遍ないことが良いことだとは限りませんが、今のところちょうどいい塩梅だと感じています。強いて言うなら、全員が集まる場ではなくチームメンバーのうち何人かが小さく関わる機会があればと思いますが、各自の雑談用Channel内での会話が盛んであったり、困ったときに「手が空いてる人zoomで相談にのってくれません?」といった会話が1日数回生まれていることなどから、やはりちょうどいい状態なのかもしれません。

今回は取り上げませんでしたが、四半期に1回開催している「ふりかえり総集編」やスポットで開催しているエクササイズなど細かいコミュニケーションイベントはあるので、むしろ過剰にならないようなブレーキも大切かもしれないと改めて感じました。

ちなみにこの分布は私の主観を反映しただけのものなので、チームメンバーにも同様にふりかえってもらってチームメンバー全員の「ちょうどいい塩梅」を探ってみても良さそうですね。来年チャレンジしてみたいです。

他にも、週あたりの「コミュニケーション時間」と「開発専念時間」を比較して実態と感覚があっているか、などもふりかえってみようと思いましたが、今回は手抜きでサボります。コミュニケーション時間はスキマ時間でもできることが多そうだけれど、開発専念時間はある程度まとめて確保したい、など時間の使い方にも違いがあると思うので、単純に総時間数だけで比較する難しさに打ちのめされました。

以上、私たちのチームのリモートコミュニケーションのふりかえりでした。皆さんのチームのアイデアも知りたいので、よければ@aloerina_までコメントいただければと思います。

それでは良いお年を。